みえの感染症ガイドブック
ニパウイルス感染症:4類感染症:全数把握疾患
(Nipah virus infections) 
病原体 ニパウイルス(Nipah virus:パラミクソウイルス科ヘニパウイルス属)
好発年齢 マレーシアの流行では、養豚業者や屠場関係者等に患者が集中したため、その年齢層は20〜50歳であった。バングラディ ッシュの流行では詳細不明である。
分布 特定の地域(マレーシア、バングラディッシュ)
性差 マレーシアの流行では、男女比4:1であった。バングラディ ッシュの流行では詳細不明である。
好発時期 通年
県内における発生状況 2008年現在まで国内感染例、輸入例ともに確認されていない。
※1998〜1999年にマレーシア半島で初めて流行し、265名の患者が発生し、105名が死亡した。その後もマレーシアでは患者発生はない。2004年にはバングラデ ィッシュで流行し、40名以上の患者が発生し、14名が死亡したが、最終的な患者数は把握されていない。バングラディッシュでは2001年、2003年、2004年に患者発生があったが、全容は明らかでない。カンボジアのライルオオコウモリもニパウイルス様ウイルスを保有している可能性が指摘されているが、患者発生の報告はない。
感染経路 オオコウモリがウイルス保有動物であると考えられている。マレーシアの流行では、コウモリからウイルスに感染したブタがヒトへの感染源となった。バングラデ ィッシュの流行では、インドオオコウモリから直接感染した可能性が高い。
潜伏期間 マレーシアの流行では4〜18日。不顕性感染も多い(8〜15%)。
感染期間 患者からの二次感染は報告されていない。
症状 発症は、発熱、頭痛、筋肉痛を伴うインフルエンザ様症状で始まり、重症例では、次いで脳炎症状(眠気、失見当識、痙攣、昏睡)が現れる。致死率は40%程度である。
感染予防
感染管理
○特異的治療法はなく、対症療法が中心。
○マレーシアの流行では患者からの二次感染は報告されていないが、バングラディッシュの流行では家族内感染の可能性が否定されていないことに留意。
治療   急性脳炎の治療に準じるが、リバビリンが効果があったとする報告がある。
(引用:国立感染症研究所感染症情報センター「感染症の話:ニパウイルス感染症」)
詳細情報  国立感染症研究所感染症情報センター:感染症の話へ

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