みえの感染症ガイドブック
レジオネラ症:4類感染症:全数把握疾患
(Legionellosis)
病原体  レジオネラ属菌(主に、レジオネラニューモフィラ(Legionella pneumophila ))
好発年齢  成人、高齢者
分布  世界的に分布
性差  男性に多い
好発時期  市中発生は9〜10月、院内発生は通年
県内及び国内における発生状況

2016年の都道府県別届出状況(最新週報:今週届出数と本年届出数累計)

 全国では入浴施設(循環式浴槽水など)における集団発生事例が報告されているが、感染源の判明していない事例も多い。 05〜06年にかけて増加傾向がみられ、今後の動向に注意を要する。

感染経路 ○環境中からのエアロゾル(飛沫核)や土埃の吸入による経気道感染
○ヒトからヒトへの感染はない。
潜伏期間 ○レジオネラ肺炎:2〜10日(平均4〜5日)
○ポンティアック熱:1〜2日(平均38時間)
感染期間 ○肺炎の持続期間
○ポンティアック熱では生菌の関与は不明
症状  病型はレジオネラ肺炎とポンティアック熱に大別される。その他に身体各所の化膿性病変、虫垂炎、血液透析時の瘻孔(ろうこう:組織が欠損してできる管状の穴)感染、心内膜炎、腹膜炎の報告がみられるが、極めて稀である。
○レジオネラ肺炎: 高熱、咳嗽、喀痰を主症状とする細菌性肺炎である。病初期は乾性咳嗽、後に膿性痰へ移行し、特徴的な血性喀痰がみられるが、比較的徐脈である。
 逆行性健忘症、四肢の振戦、小脳失調などの神経症状がみられることもある。
 肺炎像は大葉性肺炎、気管支肺炎、肺化膿症など多彩で、胸膜炎合併は60%と高率である。
○ポンティアック熱: 突然の発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛で発症する。感冒様症状程度の場合もみられる。肺炎はないが、胸膜炎はみられる。散発例の診断は困難。
感染予防
感染管理
○ヒトからヒトへの感染はないので、隔離は不要。
○ワクチンはない。
治療   レジオネラは細胞内寄生細菌であるので、宿主細胞に浸透するエリスロマイシン、リファンピシン、ニューキノロンなどの抗菌薬を使用する必要がある。有効な抗菌薬の投与がなされない場合は、7日以内に死亡することが多い。
(引用:国立感染症研究所感染症情報センター「感染症の話:レジオネラ症」) 
詳細情報  国立感染症研究所感染症情報センター:感染症の話へ

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