みえの感染症ガイドブック
感染性胃腸炎:5類感染症:定点把握疾患
(Infectious gastroenteritis)
病原体 ○カンピロバクター属、サルモネラ属、病原性大腸菌、腸炎ビブリオなどの細菌
○ロタウイルス、ノロウイルス(NV)、エンテロウイルス、アデノウイルスなどのウイルス
好発年齢  特になし
分布  世界的に分布
性差  特になし
好発時期  ウイルス性:1〜3月、11〜12月
 細菌性:5〜9月
県内及び国内における発生状況  定点医療機関当たり患者報告数の推移
 

 季節性があり、11月上旬から増加し始め、12月中旬に急峻なピークを形成し、同月下旬には一旦減少に転じるが、1〜3月にかけて再度増加し、その後徐々に減少する。推移レベルは全国を定常的に上回っており、特に冬場のピーク差異が目立つ。2006年は全国的にノロウイルスの大規模な流行がみられた。
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感染経路 ○食品、水を介しての経口感染。
○ヒトやペットからの接触感染もある。
潜伏期間  病原体によって異なる。
 腸炎ビブリオ:6〜12時間、サルモネラ:12〜36時間、大腸菌:12〜72時間、カンピロバクター:2〜11日、ロタウイルス:1〜3日等。
感染期間  糞便中に病原体を排泄している間で、通常は有症状期(サルモネラ等、症状軽快後も排菌が続く場合もある)。
症状 ○原因微生物によるが発熱、下痢(水様便、血便など)、腹痛、悪心、嘔吐など。発熱が先行し、下痢は遅れて出現することがある。発熱を伴わず下痢のみのこともある。
○カンピロバクターでは2〜5日で軽快するが再燃あり。
○サルモネラでは発熱、腹部症状が遷延、腸管外感染の危険有り。
○大腸菌は腸管出血性大腸菌以外、特徴はない。
○腸炎ビブリオは夏期に集中発生、心窩部疝痛発作、血便がみられ、急性虫垂炎、急性腹症との鑑別が必要。
○ロタウイルスは冬〜春季に多く、乳幼児に白色便性下痢症を起こす。
感染予防
感染管理
○手洗いの励行が基本である。
○学校保健法における取り扱い:学校において予防すべき伝染病には規定されていない。登校登園は、急性期が過ぎて症状が改善し、全身状態の良いものは可能となっており、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。
詳細情報  国立感染症研究所感染症情報センター:感染症の話へ

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