みえの感染症ガイドブック
ヘルパンギーナ:5類感染症:定点把握疾患
(Herpangina)
病原体  主にコクサッキーA群ウイルス(CA)2、4、5、6、8、10型で、稀にコクサッキーB群ウイルス、エコーウイルスも原因となる。
 (いずれもピコルナウイルス科エンテロウイルス属)
好発年齢  乳幼児
分布  世界的に分布
性差  特になし
好発時期  6〜8月
県内及び全国における発生状況  定点医療機関当たり患者報告数の推移 
 

 季節性が明確で、5月中旬頃から増加し始め、6〜7月にかけて急峻なピークを形成する。他疾患に比べて多種のウイルスが関係しており、主因ウイルスが年ごとに入れ替わるため、毎年一定の流行がみられる。 三重県では、2005年は89年以降で最も大きな流行となり、CA10、6、5型が分離された。
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感染経路 ○急性期には咽頭からウイルスが排泄されるので飛沫感染する。
○急性期〜回復期には糞便にも排泄されるため、汚染された手や飲食物を介して糞口感染する。
潜伏期間  約2〜4日
感染期間  発症前日〜数日間が最もウイルス量が多い。糞便への排泄は約4週間後まで続くが、ウイルス量は少なくなる。
症状 ○38〜40℃の発熱で発症し、同時に咽頭痛を訴える。有熱期間は1〜3日。
 随伴症状として拒食、食欲不振、流涎、不機嫌、全身倦怠、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などを認めることがあり、発しんを伴うこともある。
○咽頭は軽度に発赤し、軟口蓋中心に紅揮を伴う直径2〜4mmの小水疱または浅い潰瘍を1〜数個認める。
感染予防
感染管理
○患者との密接な接触を避け、手洗い、うがいを励行する 以外に特別な予防法はない。
○症状がなくなっても、便からのウイルス排出は長期にわたることがあるため、乳幼児のオムツ交換時などでは特に手洗いを充分に行うこと。また、洗濯物は日光で乾かすこと。
○学校保健法における取り扱い:学校で予防すべき伝染病1〜3種には含まれていない。流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すればよいと考えられる。
詳細情報  国立感染症研究所感染症情報センター:感染症の話へ

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