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ヘルパンギーナ 

 ヘルパンギーナは、例年5月中旬から下旬にかけて患者数が増え始め、7月をピークに流行が見られる夏型感染症です。
 三重県では、2005年にピークが定点当たり週間患者数17.78人となる前例のない大きな流行がみられ、2007年(同10人)、2015年(同11.8人)にも大きな流行がみられました。

 2018年9週(2月26日〜3月4日)現在、定点当たり週間患者数0.0人(1人/45定点)となっています。引き続き以下のことに注意し感染予防に努めましょう。

この疾患は、感染者の鼻汁や便などの排泄物や、咳などの飛沫から、経口的に人にうつるため、手洗いやうがいを励行し、日常的に清潔を保つように心がけましょう。



保健所別・週別の患者届出数を見る

地図による流行の推移を見る


学校等欠席者システムによる保健所管内別欠席者報告数

国立感染症研究所感染症疫学センター
全国のヘルパンギーナ定点当たり患者届出数(最新情報)
国立感染症研究所のホームページより


都道府県別・今週の届出数/定点当たり届出数



ヘルパンギーナ患者からの主なコクサッキーウイルス分離状況(IASR)

 

ヘルパンギーナ(herpangina)って、どんな病気?

1 ヘルパンギーナとは・・・?

  口峡部に特有の小水疱と発熱を主症状とする急性のウイルス感染症で、初夏から秋にかけてみられる夏かぜの一種です。突然の発熱(38〜40℃)に続いて咽頭粘膜の発赤が著明となり、口腔内(主として軟口蓋から口蓋弓にかけて)に直径1-2mm(大きいものでは5mmほど)の紅暈で囲まれた小水疱が出現します。小水疱はやがて破れ浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴う。2-4日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。発熱時に熱性けいれんを伴うことがあること、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症を呈することなどがありますが、そのほとんどは予後良好です。
  起因ウイルスはエンテロウイルスであるコクサッキーA群(CA)が主な病因であり、その中でもCA4がもっとも多く分離され、CA6、CA10などが続きます。その他のCAあるいはコクサッキーB群、エコーウイルス、単純ヘルペスウイルスなどが分離されたとの報告もあります。感染経路は主に飛沫感染であり、急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いですが、エンテロウイルス感染であるため、回復後も長期(2-4週)にわたり便からウイルスが検出されることがあります。
  病因の大多数がエンテロウイルス感染であることから、多彩なエンテロウイルス感染症の一病型として、無菌性髄膜炎、急性心筋炎などをまれに合併することがありますので、その症状の変化には注意が必要です。また 鑑別診断として、ヘルペスウイルスによる歯肉口内炎(口腔病変は、歯齦・舌に著明)、手足口病(ヘルパンギーナより口腔内前方に水疱疹が見られ、足・口にも水疱疹がある)、アフタ性口内炎(発熱を伴わず、口腔内所見は舌および頬部粘膜に多く見られる)などがあげられます。

2  流行疫学

  ヘルパンギーナは毎年5月頃から増加し始め、6-7月にかけてピークがあり8月頃に減少、9-10月にかけて消えていきます。国内での流行は、例年西から東へと推移し、その流行規模には多少の増減はありますがほぼ毎年同様の傾向にある中で、最近では1990、1991(平成2、3)年にもっとも多く見られました。
   患者の年齢は4歳以下がほとんどであり、その中でも1歳児がもっとも多く見られます。

3 予防方法

  鼻汁、糞便等の排泄物による接触感染、もしくは咳等による飛沫感染により、他人に移るので、人との接触を少なくする、手洗いなど日常的に清潔を保つことが重要となります。

 

引用(参考)文献

NIID 国立感染症研究所 IDWR感染症の話

病原微生物検出情報,Vol.17,No.9(1996),国立感染症研究所他

医師からの都道府県知事等への届出のための基準