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◇ 主な病気の症状

・非淋菌性尿道炎 (ひりんきんせいにょうどうえん)

 淋菌以外の病原体(約半数はクラミジアの感染で、他にマイコプラズマ、単純ヘルペスウイルス型、カンジダ、トリコモナス、ウレアプラズマなどがあるが、病原体が確認できない場合もある。)で起こる尿道炎。
 男性の症状は淋菌性の場合と似ているかやや緩やかで、膿尿(のうにょう:尿道の炎症によって白血球のまじった尿のこと)〜混濁尿(こんだくにょう:いろいろなものがまじった、にごった尿のこと)、尿道のかゆみ、排尿異常、排尿時灼熱感などがある。
 症状は休止と再燃(一時おさまっても再びあらわれる状態)を繰り返して長引くが、自然に軽快することもある。

・軟性下疳(なんせいげかん)

 軟性下疳菌(ヘモフィルス・デュクレイ)の感染による。
 菌が侵入した場所に、急性の壊死性潰瘍(えしせいかいよう:一部の細胞が死ぬために起こるただれのこと)ができるのが特徴である。
 感染から
35日後、おもに外陰部(体外にあらわれている性器のことで、女性では陰唇(いんしん)・陰核(いんかく)・膣前庭 (ちつぜんてい) など、男性では陰茎(いんけい)・陰嚢(いんのう)など)に発赤(ほっせき:皮ふや粘膜が炎症などによって赤く充血すること)、はれ、潰瘍(ただれ)ができる。もものつけねにあるリンパ節やリンパ管の炎症をともない、はげしい圧痛(あっつう:圧迫したときに感じる痛みのこと)がある。

※硬性下疳(こうせいげかん):梅毒(ばいどく)でしばしばみられる所見で、局所にかたいしこりができる。

・そけいリンパ肉芽腫(にくげしゅ)症

 クラミジアがリンパ節、リンパ管へ感染することによって起こる。
 横痃(おうげん:もものつけねにあるリンパ節が炎症を起こしてはれること)、潰瘍、性器の象皮症(ぞうひしょう:リンパの流れが悪くなるため、皮ふ・皮下組織が象の皮のように厚く硬くなること)など様々な症状がある。
 男性では初期症状として、一側の横痃で気づくことが多いが、女性では横痃を伴わないことのほうが多い。症状進行期の全身症状としては、発熱、悪寒、頭痛、腹痛、関節痛、食欲不振などがある。

・膣(ちつ)トリコモナス症

 膣トリコモナス原虫(げんちゅう)の感染による。
 女性の多くの場合は膣炎(ちつえん)としてあらわれ、局部のかゆみ、灼熱感(しゃくねつかん)、膣粘膜(ちつねんまく)の発赤(ほっせき:皮ふや粘膜が炎症をおこして赤く充血すること)、小出血、びらん(ただれ)、排尿時不快感、おりものの増量などの症状がみられる。不妊に関係があるという報告もある。
 男性の場合は前立腺(ぜんりつせん:膀胱
(ぼうこう)の頸部(けいぶ)と尿道とを輪状に取り巻く腺のこと)や尿道などに寄生し、前立腺炎、尿道炎の原因にもなるが、無症状であることが多い。

・ケジラミ症

 ケジラミ(吸血性昆虫)の寄生による。
 おもに陰毛の接触で感染するが、家庭内感染などもある。
 症状は、寄生している部分のかゆみだけで、皮疹(ひしん:皮ふにできる発しん)ができないのが特徴である。


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