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手足口病

 手足口病は、例年6〜7月にかけて流行のピークがみられる夏型感染症です。
 三重県における最近の流行状況をみると、2008年(定点医療機関当たりの年間患者数96.6人)、2011年(同117.6人)、2013年(同138.2人)、2015年(同90.4人)、2017年(同121.2人)に大規模な流行がありました。
 
 2018年9週(2月26日〜3月4日)現在の定点当たり週間患者数は0.0人(2人/45定点)となっています。以下のことに注意し感染予防に努めましょう。

手足口病は、感染者の鼻汁や便などの排泄物や咳などによる飛沫から、経口的に人にうつるため、手洗いやうがいを励行し、日常的に清潔を保つように心がけましょう。

手足口病に関するQ&A (厚生労働省:2010年6月22日)

 

保健所管内別・週別の患者届出数を見る

地図による流行の推移を見る


学校等欠席者システムによる保健所管内別欠席者報告数

国立感染症研究所感染症疫学センター
全国の手足口病定点当たり患者届出数(最新情報)
国立感染症研究所のホームページより


都道府県別・今週の届出数/定点当たり届出数



手足口病患者からの主なウイルス分離・検出状況(IASR)

 

手足口病(hand,foot and mouth disease)って、どんな病気?

1 手足口病とは…?

 口腔粘膜、手掌、足底に水疱を形成するウイルス性発疹症です。典型的な例では、軽い発熱、食欲不振、喉の痛み等で始まり、発熱から2〜3日経過すると発疹を形成しますが、1週間〜10日で自然消退します。予後は良好ですが、ごく稀に無菌性髄膜炎を併発することがあり、経過中に元気がない、頭痛・嘔吐を伴う、発熱が2日以上続く、などの症状が見られる場合は慎重に対処する必要があります。
 起因ウイルスはエンテロウイルスの一部で、コクサッキーA16(CA16)とエンテロウイルス71(EV71)がそのほとんどを占めますが、CA4、CA10などでも同様の症状を起こすことがあります。

2 流行疫学

 手足口病は例年6〜7月にかけて流行の山がみられますが、最近では秋から冬にかけても発生が続いており、他のエンテロウイルス感染症に比べて通年性の傾向があります。年齢層は乳幼児期を中心に、学童期でもよくみられます。主因ウイルスは流行年によって変わりますが、これまでの病原微生物発生動向調査では、手足口病の流行年に一致してCA16あるいはEV71のいずれかが優位に分離されています。

3 最近の動向

 ここ数年、手足口病もしくはEV71の流行時に急性脳炎を発症した小児が死亡するという事例が1997年4〜6月にマレーシア、同年7〜9月に大阪市で、1998年5〜10月に台湾と 相次いで報告され、日本でも手足口病に対する調査が強化されました。我が国においては1990、95、98年に手足口病の大きな流行がありましたが、これまで本疾患との関係が疑われる死亡例の報告は1993年富山県における急性脳炎1例(原因ウイルス不明)、および1997年大阪における急性脳炎3例(1例はEV71)のみでした。手足口病が基本的に軽症疾患であることに変わりはないのですが、その起因ウイルスであるEV71が髄膜炎などの中枢神経疾患を起こしやすいことから、今後もEV71が主流の手足口病流行時には、急性脳炎などの重症例の出現が懸念されています。

4 予防と発生時の対策

   鼻汁、糞便等の排泄物による接触感染、もしくは咳等による飛沫感染により、他人に移るので、人との接触を少なくする、手洗いなど日常的に清潔を保つことが重要となります。

 

引用(参考)文献

NIID 国立感染症研究所 IDWR感染症の話

医師からの都道府県知事等への届出のための基準

病原微生物検出情報,Vol.19,No.7(1998),国立感染症研究所他