最新週報:2025年第45週 11月3日~11月9日
定点当たり患者届出数が1以上の疾患は
インフルエンザ(18人/定点↑)、新型コロナウイルス感染症(1.63人/定点↓)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(1.23人/定点↓)、感染性胃腸炎(3人/定点↓)、RSウイルス感染症(1.5人/定点↓)、マイコプラズマ肺炎(1.95人/定点↑)の6疾患でした。
[↓:先週より減少、→:横ばい(先週比1.00)、↑:先週より増加]
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<三重県感染症情報2025年第45週の解説>
急性呼吸器感染症が定点当たり63.9と増加傾向です。うちインフルエンザが定点当たり18.0、インフルエンザA型迅速診断陽性率が約41%と前週から更に増加しています。年齢層は1から14歳が約7割を占め、入院患者は全年齢層で報告されています。マイコプラズマ肺炎も定点当たり1.95と前週から引き続き増加傾向です。新型コロナウイルス感染症は定点当たり1.63、新型コロナウイルス迅速診断陽性率は約5%と減少傾向です。RSウイルス感染症も定点当たり1.50と横ばいからやや減少で推移しています。他の病原体ではエンテロ/ライノウイルスが多く検出されています。急性呼吸器感染症が流行していることを踏まえ、体調管理や手洗い、適切なマスク着用を含む咳エチケット、室内の換気等、疾病予防に努め、ワクチンのある疾患に関しては罹患前の接種をご検討ください。
(三重大学大学院医学系研究科 公衆衛生・産業医学・実地疫学分野)