伝染性紅斑

 伝染性紅斑は、例年1月から7月にかけて患者届出数が増加し、その後減少していきます。過去の流行状況は、三重県、全国ともに1991~1992年、1996~1997年、2001~2002年 、2006~2007年、2010~2011年、2015~2016年とそれぞれ2年に亘る流行が3~4年おきにみられました。
三重県の2022年第3週 1月17日(月)~1月23日(日)の定点当たり患者数は0人となっています。
 うがいや手洗いを励行し、かぜ様の症状を呈する人との濃厚な接触をなるべく避けるなど、感染に注意しましょう。感染者の隔離は必要としませんが、妊婦や免疫不全者へ感染しないよう注意が必要です。
 <保健所管内別定点あたり届出数>
 警報レベルを超えた場合、大きな流行が発生または継続していることが疑われる、注意報レベルを超えた場合は、大きな流行が発生する可能性がある又は流行が終息していな可能性が疑われます。これらはあくまで流行状況の指標であり、都道府県として発令される「警報」とは異なります。
報告数の過去5年間の報告数との比較
 本年の定点あたり報告数が、赤色折れ線を超えているときは、過去5年間と比較してかなり報告数が多いことを示しています。(過去5年間の平均:当該週とその前後の週の計15週の平均)
伝染性紅斑
  桑名 四日市市 鈴鹿 松阪 伊勢 伊賀 尾鷲 熊野
2022-01-14
2022-01-17
2022-01-18
2022-01-19
2022-01-20
2022-01-21
2022-01-24
2022-01-25
2022-01-26
2022-01-27
<学校等欠席者情報システムとは>
 感染症で欠席する児童・生徒等の発生状況をリアルタイムに把握して、学校(保育園)、教育委員会(保育課)、学校医、保健所等と情報を共有することができるシステムです。
 現在、公益財団法人 日本学校保健会により運営されております。
全国の伝染性紅斑定点当たり患者届出数(最新情報)
国立感染症研究所のホームページより
伝染性紅斑って、どんな病気?
1 伝染性紅斑とは…?
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、顔面の蝶型紅斑と全身のレース模様の紅斑丘疹が特徴です。両頬が赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれ幼少児(2~12歳)に多くみられますが、成人が罹ることもあります。紅斑の出現前には軽い発熱やカゼ様の症状がみられることが多く、ウイルス感染から発熱までの潜伏期間は7~9日、さらに7~10日後に紅斑が出現します。紅斑は1週間ほどで消退し、ほとんどは自然に回復しますが、年長児や成人では紅斑出現時に関節痛を伴うことがあります。
2 流行疫学
 例年1月から7月上旬にかけて患者数が増加し、9月頃に患者数が最も少なくなりますが、流行が小さい年には季節性がはっきりみられないこともあります。近年においては1981~1982年、1986~1988年、1992年と、約5~6年間隔で大流行が起こっています。患者の年齢は、5~9歳が主で、ついで1~4歳に多いとされています。感染経路は通常飛沫又は接触によるヒトからヒトへの経気道感染ですが、汚染された血液の輸血によっても感染します。
3 予防と発生時の対策
 罹患者に感染力があるのは発熱期間ですが、ほかに特徴的な症状を示しません。紅斑が現れるころにはウイルスの排泄がほとんどなく感染力がなくなっています。そのため感染に気づきにくく、家族内、同一クラス内の伝播を防ぐことは困難であり、また現在のところワクチンもありません。したがって、流行時期にはうがい、手指の消毒を励行することや、カゼ様患者に近づくことを避けるなどして接触の密度を減らすことが基本となります。感染者の隔離は必要としませんが、妊婦や免疫不全者へ感染しないよう注意が必要です。
 治療については、特異的な方法がないため、対症療法が中心となります。
引用(参考)文献