手足口病

 手足口病は、例年6~7月にかけて流行のピークがみられる夏型感染症です。
 三重県における最近の流行状況をみると、2008年(定点医療機関当たりの年間患者数96.6人)、2011年(同117.6人)、2013年(同138.2人)、2015年(同90.4人)、2017年(同121.2人)に大規模な流行がありました。
三重県の2022年第26週 6月27日(月)~7月3日(日)の定点当たり患者数は0.4人となっています。
 手足口病は、感染者の鼻汁や便などの排泄物や咳などによる飛沫から、経口的に人にうつるため、手洗いやうがいを励行し、日常的に清潔を保つように心がけましょう。
 <保健所管内別定点あたり届出数>
 警報レベルを超えた場合、大きな流行が発生または継続していることが疑われる、注意報レベルを超えた場合は、大きな流行が発生する可能性がある又は流行が終息していな可能性が疑われます。これらはあくまで流行状況の指標であり、都道府県として発令される「警報」とは異なります。
報告数の過去5年間の報告数との比較
 本年の定点あたり報告数が、赤色折れ線を超えているときは、過去5年間と比較してかなり報告数が多いことを示しています。(過去5年間の平均:当該週とその前後の週の計15週の平均)
手足口病
  桑名 四日市市 鈴鹿 松阪 伊勢 伊賀 尾鷲 熊野
2022-06-23 0.07
2022-06-24 0.14
2022-06-27 0.09
2022-06-28 0.03 0.07
2022-06-29 0.03 0.21
2022-06-30
2022-07-01 0.08
2022-07-04
2022-07-05 0.14
2022-07-06 0.42
<学校等欠席者情報システムとは>
 感染症で欠席する児童・生徒等の発生状況をリアルタイムに把握して、学校(保育園)、教育委員会(保育課)、学校医、保健所等と情報を共有することができるシステムです。
 現在、公益財団法人 日本学校保健会により運営されております。
全国の手足口病定点当たり患者届出数(最新情報)
国立感染症研究所のホームページより
手足口病(hand,foot and mouth disease)って、どんな病気?
1 手足口病とは…?
 口腔粘膜、手掌、足底に水疱を形成するウイルス性発疹症です。典型的な例では、軽い発熱、食欲不振、喉の痛み等で始まり、発熱から2~3日経過すると発疹を形成しますが、1週間~10日で自然消退します。予後は良好ですが、ごく稀に無菌性髄膜炎を併発することがあり、経過中に元気がない、頭痛・嘔吐を伴う、発熱が2日以上続く、などの症状が見られる場合は慎重に対処する必要があります。
 起因ウイルスはエンテロウイルスの一部で、コクサッキーA16(CA16)とエンテロウイルス71(EV71)がそのほとんどを占めますが、CA4、CA10などでも同様の症状を起こすことがあります。
2 流行疫学
 手足口病は例年6~7月にかけて流行の山がみられますが、最近では秋から冬にかけても発生が続いており、他のエンテロウイルス感染症に比べて通年性の傾向があります。年齢層は乳幼児期を中心に、学童期でもよくみられます。主因ウイルスは流行年によって変わりますが、これまでの病原微生物発生動向調査では、手足口病の流行年に一致してCA16あるいはEV71のいずれかが優位に分離されています。
3 最近の動向
 ここ数年、手足口病もしくはEV71の流行時に急性脳炎を発症した小児が死亡するという事例が1997年4~6月にマレーシア、同年7~9月に大阪市で、1998年5~10月に台湾と 相次いで報告され、日本でも手足口病に対する調査が強化されました。我が国においては1990、95、98年に手足口病の大きな流行がありましたが、これまで本疾患との関係が疑われる死亡例の報告は1993年富山県における急性脳炎1例(原因ウイルス不明)、および1997年大阪における急性脳炎3例(1例はEV71)のみでした。手足口病が基本的に軽症疾患であることに変わりはないのですが、その起因ウイルスであるEV71が髄膜炎などの中枢神経疾患を起こしやすいことから、今後もEV71が主流の手足口病流行時には、急性脳炎などの重症例の出現が懸念されています。
4 予防と発生時の対策
鼻汁、糞便等の排泄物による接触感染、もしくは咳等による飛沫感染により、他人に移るので、人との接触を少なくする、手洗いなど日常的に清潔を保つことが重要となります。
引用(参考)文献
手足口病に関するQ&A (厚生労働省:2017年8月)